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BlogX(旧Twitter)では語れない社長のつぶやき
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2026.11.02X(旧Twitter)では語れない社長のつぶやき
プライドが砕け散った日。妻の人生を変えた2ヶ月

皆さま、こんにちは!
ZEROフィットネスの長縄学です。
11月になりましたね!
先月は、5歳の息子の運動会がありました。
我が子が一生懸命に走る姿を見るだけで、目がウルッとしてしまう私です…!
ふと隣を見ると、妻がハンカチを目にあてて、鼻をすすりながら泣いていました。
あれ? 息子の出番は随分前に終わったのに。
「大丈夫?どうしたの?」と聞くと、
「一生懸命に走っている子どもたちを見ると、勝手に涙が出てくるぅぅ(涙)」
とのことでした(笑)。
さて、そんな感情豊かな妻の話、先月の続きです。
前回は、世界を旅して人生の迷子になっていた妻が、インドで一人のヨガの先生に出会ったお話を書きました。
「こんな女性になりたい。この人のもとで学びたい」
そう思った妻は、帰国後、東京にいるそのヨガの先生のもとへ向かいます。
そこで学んだのは、”心の働き”や、”感情が動く仕組み”。
そして、このブログのメインである、落ち着くこと、素直であること、謙虚であること、感謝すること。
これらはすべて、五千年前から現代まで伝わってきた”ヨーガ”の教え。
妻が「20代で最も苦しかった」と振り返る2ヶ月間、何を学び、どう変わったのか。その学びが、今の妻にどうつながっているのか。
第18回目の「X(旧Twitter)では語れない 社長のつぶやき」は、そんなお話です。
最初に必要だったのは、学ぶ姿勢

インドから日本に帰国した妻は、先生へ連絡を取り、「先生のレッスンを受けたい」旨を伝え、3ヶ月間滞在できる場所を見つけたのち、名古屋から東京へ向かいました。
ヨガ教室があったのは、高層ビルが立ち並ぶ街の一角に、ひっそりと佇むお寺。その中の静かな和室でした。
ずっと知りたかった「心のこと」を、あの先生から学べる。ここでなら、自分も変われるかもしれない。
そんな期待で胸がいっぱいだったそうです。
ところが、最初に向き合うことになったのは、「人から教わる姿勢」でした。
当時の妻には、「お金を払っているのだから、教えてもらえる」というお客様の感覚があったと言います。
何かを教わるとき、自分はどんな態度で相手の前に座っているのか。相手への敬意を、言葉や行動で表せているのか。
そんなことを、きちんと考えてこなかったし、やってこなかった。
まず、挨拶、言葉遣い、入室から退室までの所作を覚えました。
「学ばせていただく気持ち」と、「先生を信頼する気持ち」。この2つが揃って、妻の2ヶ月は始まったのです。
本質的なヨーガとは
”ヨガ”と聞くと、難しいポーズに挑戦したり、呼吸法を習得するような姿を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
けれど、妻が先生のもとで取り組んだことの中心は、座学で”心”や”感情”について学び、それを日常で意識し、実践し、心を変容させていくことでした。これはヨーガに取り組む初心者に向けた内容です。
これらに「ヨーガの本質」があると教わったそうです。
ヨーガは、体だけでなく、心のあり方や日々の生き方、人生そのものに向き合う学びでもあるのだそうです。
(この記事では、サンスクリット語の発音に沿って、意図的に「ヨーガ」と表記しています。)
1.落ち着くこと――心の動きに気づく練習

最初の学びは、「落ち着くこと」。
妻はそれまでにも、自分で瞑想や呼吸の練習を重ねていました。
ゆったりとした呼吸をした直後は、心は落ち着く。けれど、日常に戻ると、いつの間にか元の慌ただしい心に戻ってしまう。その繰り返しだったそうです。
旅を通して度胸はつきましたが、日々の感情に振り回されなくなったわけではありませんでした。
先生のもとでは、座学で”心の働き”や”感情が動く仕組み”を学びながら、自分の反応を観察する練習を重ねました。
何かを言われて、腹が立ったり、落ち込んだりしたとき、自分の中では何が起きているのか。
すぐに言い返したり、気分のままに行動したりする前に、まずは気づく。そのためには、日頃から自分に意識を向ける必要がありました。
練習は、教室に入る前から始まっていました。
レッスンの前日から心を整え、移動中の電車でもスマホを見ず、今、自分がしていることに意識を向ける。教室では丁寧に挨拶をし、静かにレッスンを待ちます。
アーサナと呼ばれるポーズの練習も、その一つでした。
妻が教わったアーサナは、一生懸命に形を作ることを目的とするものではありませんでした。
先生の言葉をよく聴き、指示を受け取ってから、意識して体を動かす。今、体にどんな感覚があるのか、途中で意識がそれていないかを確かめる。
体に意識を向け続けることが、集中力を養う練習でもあったのです。
レッスンのあとは、今まで味わったことのない深い落ち着きを感じたそうです。
ただ、大切なのは、その感覚を教室だけで終わらせないことでした。
日常でも自分を観察するうちに、妻は、自分が反射的に話し、行動していたことに気づきます。
言動も行動も自分で選んでいるつもりで、本当は感情に動かされていたのかもしれない、と。
そこから、話すときも動くときも、自分が何をしているかを意識するようにしました。
すると、「今、私はこんなふうに感じている」「こんな言い方をしようとしている」と、自分を少し離れたところから見られるようになっていったそうです。
感情が動かなくなったのではなく、動いたことに気づけるようになった。
深い落ち着きを体感できたからこその大きな学びでした。
2.素直であること――できない自分を認める

2つ目の学びは、「素直であること」です。
先生の指導は厳しく、ほかの生徒さんがいる前でも、妻の発言や言葉遣い、行動に対してその場で指摘されました。
「インドで何をやってきたのよ」
「本当にあなたは何にも知らないのね」
必死な思いでヨガを学び、自分なりに経験を積んできたつもりだった妻には、こたえる言葉だったと思います。
他にも、
「そんな常識も知らないでこれからどう生きていくのよ!」
「悲劇のヒロインぶらないで!」
などと本気で叱られたときは、心をえぐられる思いだったそう。
妻がそこで向き合ったのは、自分の「プライド」でした。
知らないと思われたくない。できない自分を見せたくない。
怒られたくない、もう逃げたい。
そんな気持ちがあると、指摘された内容よりも、自分を守ることに心が向いてしまいます。
けれど、できていないことを認めなければ、直すこともできません。
「自分は、何も分かっていなかった。」
そうすべてを認めるところから、学び直しが始まりました。
妻は後に、先生の指導の厳しさを、自分のプライドの高さを見抜いた上での指導だったと確信しました。
当時は指摘されることが本当に苦しかったそう。
でも、”絶対に経験したくないみんなの前で大恥を何度もかいたこと”や、”絶対に言われたくない言葉の数々を真正面から受けたこと”で、プライドが砕け散った。
すると、どうでしょう。「知らないことを知らない」と言えるようになり、すごく楽になったと言います。
もう見栄を張る必要がなくなったので、肩の力が抜けたのです。先生はこの感覚を狙ってあえて厳しい指導をしていたのです。
絶妙な指摘加減とフォローで、この「正しい方向にプライドをへし折る」指導をした先生の指導技術を思うと、ヨーガの凄味が伝わってきます。
この経験から、妻は、できない自分を隠すこと(プライド)が自分を苦しめていたんだと学びました。
3.謙虚であること――相手への敬意を、形にする

3つ目の学びは、「謙虚であること」です。
砕け散った妻の”プライド”。
砕かれたと同時に生まれたのは”素直さの獲得”と、”反省”でした。
そして、そこから「自分は無力だ」という気付きに繋がります。
「自分は無力」=「自分には価値がない」と思うことではありません。ここでいう”謙虚さ”は、人に支えられていることを知り、自分も誰かの力になろうとすることです。
自分のできないことに向き合う中で、妻は、日々の暮らしがどれほど多くの人に支えられているかを考えるようになりました。
「今まで、なんて自分勝手で、傲慢な態度で暮らしてきたのか」と、これまで無意識に自分が傷つけてしまったかもしれない言動や行動を振り返っては猛省し、その度に涙が溢れてきたそうです。
ただ、心の中で謙虚さを大事に思っていても、それだけでは誰にも伝わりません。
敬語の使い方、手紙やメールの書き方、相手を不快にさせない所作。”謙虚さ”を形に表すには、伝え方そのものを身につける必要がありました。
妻は27歳で、”マナー”を一から学び直しました。
それまで「自分らしく、ありのままに」と、自分の気持ちを優先してきた妻にとって、敬語を1つ覚え、日常で実践することさえ、精神的な苦痛を伴ったと言います。
それでも、学び続けました。”反省”を原動力として。
自分がどうしたいかに加えて、相手がどう受け取るかを考えるようになったことが、大きな学びでした。
4.感謝すること――家族を許したかった自分に気づく

4つ目の学びは、「感謝すること」です。
前回のブログの最後に、先生が妻の前で正座をした、と書きました。
ここで、その日のことをお話しします。
当時の妻にとって、感謝とは「ありがとう」と言ったり、贈り物をしたりすることでした。
言葉や物で表してはいても、その気持ちがどういうものなのか、本当によく分からなかったそうです。「(当時、)自分の心は、瀕死状態にあったと思う(苦笑)」とも言っています。
そんな妻には、長く抱えていた家族への思いがありました。
18歳のとき、家族との絶縁を覚悟して家を出てから、約10年。家族を許せないまま、過ごしてきたのです。
(前々回のブログで、ヒマラヤ街道から下山したあと、両親とのテレビ電話で大泣きした話を書きました。あのとき泣くことはできても、心の底では、まだ許せずにいました。)
個別レッスンのとき、妻は涙ながらにその家族との話を先生に何度も相談していたそう。
この日も涙を堪えてまたその話をしています。
「どうしても許せない。苦しい」
長い沈黙です。
机を挟み、正座で向き合っていた先生が、姿勢を正しました。
そして、その沈黙を破るように、強い意志を宿した澄んだ瞳で、妻の目をしっかりと優しく見つめ、静かに、ゆっくりと語りかけました。
「いずみさん。私の顔に免じて、ご家族を…許してくれませんか」
その言葉を聞いた瞬間、妻はその場で泣き崩れたそうです。
「そうか。私は、許したかったんだ」
長い間、許せないと思い続けていた心の奥に、許したい自分がいた。そのことに、初めて気づいた瞬間でした。
同時に、自分の苦しさを受け止め、ここまで真剣に向き合ってくださった、愛情を持って指導してくださった先生への思いが、込み上げてきたと言います。
「私のことをこんなに考えてくださる先生の思いを、絶対に裏切ってはいけない」
自分のために心を尽くしてくれた人への感謝を、全身で感じた瞬間でした。
そして、家族との和解に向き合う覚悟が決まりました。
妻にとって、今まで知らなかった「感謝」を初めて身体と心で覚えた、忘れられない出来事です。
「社会でしっかり働きなさい」

先生から指導を受けて、2ヶ月ほど過ぎたころ、妻は先生に、これからの希望を伝えました。
「先生のように、人の心を支えることをしたい」
けれど、返ってきたのは厳しい言葉でした。
「社会生活で、会社で、家庭で、どんな環境でも穏やかな心が保てる人間になってから言いなさい」
そして、こう告げられます。
「あなたの今のヨーガは、地に足をつけて生きること。社会でしっかり働きなさい」
あと1ヶ月滞在する予定でしたが、名古屋へ戻るように言われたのです。
もっと先生のそばで学びたかった妻は、親犬から突き放された子犬のようになってしまいました。
ただ、別れ際、先生はとびきりの笑顔で、こんな言葉をかけてくださったそう。
「あなたは賢い女性になるわ。いい? これから、笑って過ごすのよ」
名古屋へ戻った妻は、事務の仕事に就きました。
仕事で嫌なことがあったとき、自分の心はどう動くのか。そんなときこそ、教わったことを思い出し、言葉遣いや振る舞いに気を配る。
うまくできない日も、自分を振り返り、また実践する。その日々が、2年間続きました。
先生のもとで学んだ言葉に、こんなものがあります。
「精神世界は、社会生活を安定させるためにある」
妻は今、瞑想や心の勉強は、「現実を見ないこと」ではなく、毎日の暮らしを安定させ、人との関わりを楽にするためのものだと考えています。
静かな教室で落ち着けることが、仕事や家庭での振る舞いにどうつながるか。
座学で学んだことも、体に意識を向ける練習も、毎日の生活の中で生かしていく。
先生のもとを離れて10年。今も人生の学びは続いています。
旅を終えた妻が、受付にいる理由

そして今、妻はジムの受付にいます。
家族のために、会社のために。そして、目の前にいる人のために。
小さなことでも、自分にできることで誰かの役に立つ。その思いを持って、日々働いています。
前回、妻が旅の中で見つけたのは、「遠くの答え」ではなく「足元の地図」だったのかもしれない、と書きました。
その地図を手にして、日常の中で一歩ずつ歩く。
妻にとって、働くことは、教わったことを実践する場でもあるのだと思います。
実は私は、彼女が旅に出る前から、お付き合いをしていました。
旅に出ると聞いたときは心配でしたが、結婚しているわけでもなく、引き止めきることはできませんでした。
今回のブログの内容 = 先生のもとで何を教わったのかは、結婚してから聞いた話です。
でも、当時、東京から名古屋に戻ってきたとき、学びが日常にどう表れるようになったか、その変化を、そばでずっと見ていました。
表情や言葉が柔らかくなった。
出来事や物事の背景を考え、行動・発言できるようになった。
そして、困り事や悩み事があると、これまで一人で抱え込んでいたけれど、「これはどう思う?」と、私に相談するようになった。
もちろん、2ヶ月ですべてが変わり、何でもできるようになったわけではありません。
今なお、教わったことを、仕事や暮らしの中で繰り返し確かめ、少しずつ身につけ、学んでいる途中です。
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長く一緒にいる家族に、つい強い言い方をしてしまう。
仕事で気になることがあると、家に帰ってからも考え続けてしまう。
私自身にも、心当たりがあります。
そんなとき、「今、自分は何を感じているんだろう」と、一度立ち止まってみる。
妻の話を聞いていると、心について学ぶことは、そうした身近な場面につながっているのだと感じます。
人は、人との出会いで変わる。
そして、その出会いで学んだことを、毎日の暮らしの中で育てていく。
遠い国を旅していた妻が、今、目の前の人を大切にしようと、受付に立っている。
私には、その姿が、幸せを求めて旅立った10年前から続く一つの答えに見えています。
長文になってしまいました。
貴重なお時間いただき、今月も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
株式会社ZERO
代表取締役 長縄学
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【経営理念】
ZEROフィットネスは、
未来(あす)が楽しみと思える身体づくりを地域の皆様に提供します。
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